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墓地の種類

宗旨・宗派と墓地購入

Q. お墓を買おうと思っているのですが、霊園のチラシを見ていると「宗旨・宗派不問」や「宗派不問」といった言葉が目に付きます。どういった違いがあるのでしょうか?

A. お墓には何かと宗教的な儀式がつきものですから、"購入後にどうなるのか"ということは、最も注意しておかなければならないことのひとつになります。

霊園のチラシでよく目にするのが「宗旨・宗派不問」、「宗派不問」という言葉です。辞典によると宗旨とは「仏教用語で宗門の中心となっている教義のこと」、宗派とは「同一宗教で儀式の違いなどから生じた分派のこと」と定義されています。

このことから、霊園の広告に関していえば「宗旨・宗派不問」はどんな宗教でも構わないもの、「宗派不問」は仏教系の宗派であれば何宗でも構わないものと理解すればよいようです。

購入後の規約については、次の3つのタイプを説明します。

宗旨・宗派不問

どんな宗教であってもよいものです。お墓を購入する際に、自分の宗旨・宗派を変える必要はありません。自治体が管理しているため公営墓地はこのタイプですし、民営霊園にも多くみられる形式です。

その霊園で仏教系の法要をする際には、購入者の宗派の住職を手配してくれるケースや霊園の住職が他宗派の方式で行ってくれる例などがあります。また仏教系以外の場合、霊園によってはお墓の場所や売り出しの数に制限が設けられていることがあります。

宗派不問

伝統的な仏教の宗派であればよいものです。この場合、檀家になる必要はなくても、法要は霊園の指定方式にのっとって行うことが条件になっていることもあるようです。チラシには法要についての記載がない場合もありますので、最も分かりにくいタイプです。自分の宗派のお経をあげてもらえない、懇意にしている住職を頼めないといっ たこともあり得ます。

過去の宗派は不問、要入檀家

購入前の宗派(仏教系の宗派)は問いませんが、購入後その墓地を経営するお寺の檀家になることが条件となっています。また、入檀料が必要となる場合もあります。一般的に寺墓地といわれますが、必ずしも墓地が境内にあるとは限りません。

檀家とはもともと仏教用語で"布施をする人"の意味でお寺を守り支えていく立場にあるものをいいます。ですから、お寺とは盆・暮れのごあいさつなど、それなりのおつき合いが必要となります。また、後々のお葬式や法要などにも関係しますので、購入する際には墓地のことだけではなく、信頼できるお寺(住職)かどうかも考慮に入れる 必要があります。

以上のように、宗教については寺院や霊園によってまちまちです。また、まぎらわしい表現が多いので使用規則を読み、不明な点があったら納得のいくまで確かめることが大切です。

墓地の購入に際しては、少なくとも次の点を確認しておきましょう。

  • 仏教系新興宗教の場合でも購入可能か
  • 以前の戒名を変える必要はあるか
  • 法要の形式は決められているのか

遺骨を自宅に置くことは可能?

Q. できれば、遺骨を自宅の仏壇に安置しておきたいと思っています。家に置いておくことは可能なのでしょうか?

A. 家族など、自身と縁のある人の遺骨であれば法的には問題ありません。しかし、たとえば他人の遺骨を預かって安置する場合には「納骨堂」としての許可が必要となります。

また、家族の遺骨であっても、すでにお墓に埋葬されている場合は事情が異なってきます。お骨を墓地からとりだす際には、改葬の許可が必要となります。しかし、個人宅のように墓地や納骨堂として認められていない場所への改葬の許可を得ることは難しいでしょう。

墓相が悪いと言われたら?

Q. 墓所を買い、墓石もほとんど決めていたのですが、ある人に「墓相が悪い」といわれてしまいました。どの程度気にするべきものなのでしょうか。

A. 建墓する際に墓所の方角、墓石の向きや色、形に吉相や凶相があるという意見を耳にすることがあります。これは「墓相」といわれていますが、墓相という学問はあり ません。もともと仏教ではお墓の色や形は問題にしていません。また、お墓の歴史を見てみますと、その形や様式は大きく変化してきています。「こういうお墓は凶で、これは吉」などと決めつけるには、お墓の歴史はあまりにも長く、多様なのです。

結局、お墓の善し悪しを石の種類や方角で決めることはできないと思われます。むしろ形にこだわり過ぎたり、人の話をうのみにして造るお墓は、あまりよいお墓とはいえないでしょう。あくまでも故人のことを思い、先祖に対する敬いや供養の心で造られたお墓こそがよいお墓なのではないでしょうか。

生前にお墓を建てたい

Q. 先日、墓所を購入したのですが、お墓を生前に建ててしまってよいものかどうか迷っています。どうしたらよいでしょうか?

A. 勿論かまいません。墓地には時折、刻まれた名前が朱色に塗られたお墓があります。これはお墓を造った人が存命中であることを示しており、このような建墓のしかた を「寿陵」といいます。

「寿」は長命、長寿を表し、寿陵は長寿を祈願するお墓という観念があり、おめでたいものとされています。また、生前にお墓を建てることは「一度死んで新たに生まれ変わる」ことを意味しているため、寿命が延びると言い習わされてもいます。このこともあって、最近は墓地を購入する人の6〜7割がこの寿陵だそうです。

ですが、公営霊園の場合、寿陵できないところが多いようですし、民営霊園の場合も後継ぎがいなかったり、独身であったりする場合は断るケースが多いので、事前によく確認しましょう。

ペットと一緒に埋葬してもらうには?

Q. 長年、子供のように可愛がっていたペットが死んでしまったのですが、わが家のお墓に埋葬することは可能なのでしょうか?

A. 法律的な問題はないのですが、墓地の神聖さを損なうと墓地管理者の方で断る場合が多いようです。またお墓が先祖代々のものである場合、親戚一同の許可を得なければなりません。このように、ペットを家のお墓に埋葬するにはクリアしなければならない問題がいくつもあります。

そうはいっても、ペット霊園やペットも一緒に埋葬できる霊園もありますので、墓地管理者に断られてしまったときは、そうした霊園の利用を考えてはいかがでしょうか?

遺骨を分けて納めたい

Q. 我が家のお墓は郷里にあります。墓参に不自由なので改葬しようと思ったのですが、これには親戚が大反対。父母が眠っているので何とか住居の近くにお墓を建てて祀りたいと考えています。遺骨を分けて納めることはできるのでしょうか。

A. 遺骨の一部のみを別のお墓に移すことを分骨といい、そのお墓の使用者から同 意が得られれば問題なく行えます。手続きも簡単で、必要な書類はお墓のある墓地の管理者が発行する「分骨証明書」だけです。これを新しくお墓を建てた墓地の管理者に、分けた遺骨とともに提出します。このとき、改葬のように市区町村長の許可を受ける必要はありません。

ここで注意したいことは、分骨の際の儀式や以後行われる法事・法要の形式です。寺院墓地の場合は特にそうですが、それぞれの寺院の宗旨・宗派にのっとって行われることになります。

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